極私的Game of The Year 2017

例によって、ひたすらゲームを作っていた一年だった。リードデザインとディレクションの間を行ったり来たり、の謎の立ち位置だった開発も一段落し、来年には作品をお客さんに届けることが出来ると思う。

個人的なこととしては語学だったり個人開発だったりを本腰入れてやりつつ、”一人呑み”の楽しみを見出してしまい、誘蛾灯よろしく、赤提灯に魅了されてしまっていた。

業界的には、とにかく任天堂とSwitchの大躍進に尽きる。国内でコンシューマ開発のフィールドで踏ん張ってきた自分は、データとしてというより、実感としてその「風」の勢いを感じている。外注のデザイン会社さんの話でも、所謂「遊技機」の寒さと反比例するようにコンシューマ系の仕事が増えている、と耳にする。個人的には、2000年代中頃にあったPCゲームの再隆盛の感覚に近い。

そして、同じゲーム屋として嫉妬するほど空恐ろしい任天堂の「新世代」の台頭。これはもう本当に戦慄する。

今年プレイしたゲームは以下。前述の通り酒量が増えた分、プレイした本数・時間が圧倒的に減った。ちなみにVRはHoloLensを仕事で、VIVEを個人で買ったのだけど、首が地獄のように悪い自分は基本的に装着時間10分が限界なので、個人で買った専用タイトルは少ない。

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無題

以下はただの与太話だ。

伝説のRPG『moon』20年目の同窓会──ラブデリックメンバーが語る、ディレクター3人という奇跡のような開発スタイル…そして「あのころ」の始まりと終わり【座談会】

この座談会を読んでいて、職場だってのにひとりボロボロと泣いてしまった。
自分の今の人生と、自分自身を形成する大きな要素となった人たちが、当時どんな熱量でゲームを作っていたのかを改めて読んだら、もうダメだった。

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極私的Game of The Year 2016

今年は本当にいろいろあった。

永遠のvaporwareだと思っていた『人食いの大鷲トリコ』と、もはや懲役刑のような開発期間10年の『Final Fantasy 15』がリリースされ、あの任天堂が自社ハード以外でマリオを出すなど、ちょっとした転換期のような一年だった。

自分はといえば、例年通りDota2ばかり遊んでいたら熱くなりすぎて10年来の親友にマジギレされて全SNSでブロックされたり(後に和解)、10代後半から20代前半のころ仲良くしていた音楽仲間のひとりが死んでしまった事を半年遅れで知ったり、自分の生活圏内に嫌いな元上司が家を買ってニアミスしまくりだったり(これがどれだけ最悪か、ちょっと想像してみてほしい)、その他日本に住んでいることが嫌になるようなことが毎日のようにあったり。本当にいろいろあった。

以下、例によって今年プレイしたゲームは以下(順不同)。ちなみにVR系タイトルは借りたり友人宅でちょくちょく定期的に触っているものの、まだ自分では所有してない(ホントごめん)ので除外。

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