極私的Game of The Year 2023 (厄)

今年はコロナに罹患、インフルエンザに罹患、人生初の心療内科通い(薬もらうだけだけど)、更に5年飼育していたクレステッドゲッコーが死ぬという、なかなかハードな1年だった。

自分は迷信的なものは信じないタチなのだけど、これが厄年というやつか、という感じで延々と振り回されていた。

良かった事は今年も1本タイトルを世に出せたことと、仕事のキャリア的には今の所順調に担当タイトル&責任の範囲が拡大出来た事くらい。ただそのプレッシャーで抗不安薬を処方されたのでプラスでもありマイナスでもある。よく映画などで金融エリートがオフィスでクラック使ってるシーンを観てきたけれど、今なら気持ちがちょっとだけわかる。

そんな中でも、一応土日はかならずゲームを遊ぶようにはしていたので、数自体は少ないもののなんとか最低限の本数は遊べた感はあるので、今年遊んで気になったタイトルだけは備忘的にも並べておきたい。

ということで、今年プレイしたゲームは以下のとおり(例によってリリース年は関係なし)。

PC

  • ゴッサムナイツ
  • ULTRAKILL(Early Access)
  • 蒼き翼のシュバリエ
  • ガラス
  • アサシンクリード ヴァルハラ
  • ホグワーツ・レガシー
  • Haunted Lands: Burial Grounds
  • Limbus Company
  • Diablo 4
  • Blasphemous
  • DREDGE
  • ジュラシックワールド エヴォリューション2
  • Hotel Sowls
  • Darkest Dungeon II
  • Armored Core 6
  • Cities Skyline 2
  • Starfield
  • ワンダーボーイ ドラゴンの罠
  • Risk of Rain Returns
  • 龍が如く7外伝 名を消した男(余談:Vシネ『日本統一』見始めました)
  • Remnant II
  • Donut Dodo
  • Baldur’s Gate 3

Switch

  • ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム
  • スーパーマリオブラザーズ ワンダー
  • スーパーマリオRPG
  • ポケットモンスター スカーレット/バイオレット(DLC)

Mobile

  • Pokemon Sleep
  • 海底ハント

その他

  • Blase Ball (R.I.P)

ざっと改めて見てみると、最近1本遊びきるのに2ヶ月3ヶ月かかるタイトルが頻繁にあって、ワンシーズン過ぎても1本遊びきれるかどうかというのがザラ。

そして今年一番ショックだったのはBlase Ballのサービス終了。悲しかったが、ファンタジースポーツの楽しみ方(本流からは全く違うとは思うが…)を教えてくれた本タイトルにはとても感謝している。

…という感じではあるが、この中でも特に記憶に残ったタイトルを少しだけピックアップさせていただく。

Hotel Sowls

(当時)韓国の視覚デザイン専攻の学生二人組、TOTT(トット)&NOON(ヌンヌン)からなる「Studio Sott」が開発した小規模ADV。

薬学者の主人公は旅の末、貴重な力を持つ「石」の入手に成功し、帰途へ向かう途中で「ホテルソウルズ」に宿泊する。しかし翌朝、起きてみると部屋を荒らされ、「石」が何者かに盗まれてしまっていた。従業員・宿泊客の誰が何の目的で盗んだのか。宿泊期限の5日間の間に真相を突き止める、というストーリー。

まず目を見張るのがアート。ハーフトーンでつけた陰影と最小限の色味、シンプルなキャラクターデザインと時折表現されるダイナミックな構図(イベントシーンで顕著)も素晴らしい。

(これは自分の勝手な先入観かもしれないが)シナリオに関しても国産タイトルでは体験し得ない、行間に常に醸し出される過去の戦争の傷跡やそこから続く負の影響など、凡百の「ちょっとシュールなADV」が霞む体験が待っている。

『返校』に対する韓国からの回答…と書くとさすがに言い過ぎ・語弊はあるかもしれないけれど、個人的にはそのくらい心に残った。

Risk of Rain Returns

2023 Hopoo Games / Gearbox Publishing

2013年の大傑作&個人的マスターピースである『Risk of Rain』のリマスター。

順当なリマスター+要素追加なので、操作性は全く同じ、また隠しキャラ解放方法も同じなので新しさはほぼない。変わった部分は能力が選択制になったことで、それによるプレイフィールが変わった事と、マルチプレイのマッチングがモダンになったので昔みたいにポート開放して…みたいな事が不要になった事くらい(これは大きいかも)。

でもやっちゃうんだよな…。画面に対してプレイヤーが小さいアクションゲームは良いゲーム(個人の感想)。

Diablo 4

駄目な所と良い所がアップデート毎に毎回変わる、ライブゲームの参考書として非常に勉強になる1本。この手のゲームを運営するにあたり、どういう部分を改善し、どんなイベント設計をすればいいのか、本当に参考になる。シーズン1は大不評、シーズン2がそこそこ好評、その理由を自分なりに考えるだけでも得るものが大量にあるので、最近若手~新人と1on1やるときは必ずプレイすることを進めるようにしている。

…と書くとけなしているように見えるけど、実質今年一番時間掛けて遊んだのはコレです。ニュース系Podcast聞きながら無心でやるのが日課になってしまった。

ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム

  • ゲーム都合でプレイヤーの好奇心ややりたい事を制限しない
  • 仕組みはシンプルかつ汎用性を高く
  • 無駄な予算・工数は掛けず、工夫して効率的に作る

…などなど、自分が任天堂の偉い人から教えていただいた任天堂イズム(というか宮本イズム)を凝縮しまくった驚異の1本。前作からの実質ver1.8くらい(って書くとめちゃくちゃ怒られそうだけど)で、そこから更に6年かけたらそりゃこんな強度の完璧なタイトルができますよって感じ。

個人的に「やっぱ中の人ちゃんとしてるな」と思ったのは、数多くインタビューを読む限り、世間的にシナリオについての評価や要求が多かったことに対し、開発陣は「まず遊び」の姿勢を一切崩してない所。思想のブレなさにただただ尊敬。

Haunted Lands: Burial Grounds

2023 alevgor

個人的に今年一番の発見だったのはこのタイトル。

DOSの傑作『Dangerous Dave in Haunted Mansion』を全方位にパワーアップさせたノンリニアなアクションシューター。元のゲームの完成度が高いのはもちろんだけど、追加要素およびレベルデザインがいちいち巧く、恐ろしい難易度にもかかわらず感激しっぱなしだった。

自分の持論「シンプルなアクションゲームを面白く作れる人こそクリエイターとして一流」に改めて確信が持てた1本。

公式サイトはこちら


以上。

『スーパーマリオRPG』は公私ともに思い入れ強すぎて書くと気持ち悪い事になってしまうし、『Baldur’s Gate 3』はプレイ開始直後なので機会があれば別エントリで…。

個人レベルの話で言えば、来年はさすがに今年より悪くなることは無いだろう…という希望はある。

ちなみにX(Twitter)はアカウント残してはいるもののほぼ使用せず。普段はFediverseのどこかにいます。

来年もよろしくお願いいたします。

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