出来の悪い版権ゲームの免罪符、”ファンなら買い”。この「Ghostbusters: The Video Game」は真の意味でのこの言葉を使っていい。ずっと夢にまで見た、あの3人+1人と一緒に幽霊退治ができるなんて!
ゲームの時系列は映画(ゴーストバスターズ/ゴーストバスターズ2)の”その後”。プレイヤーはヴェンクマン/スタンツ/ステングラーの元へ新しく入社した新入りとして、例のゴツイ掃除機「プロトンパック」を背負い、3人のサポートとして様々な怪奇現象に立ち向かう。そう、今回の”映画”の主人公はプレイヤーだ。あの映画の続きを自分が主演できる。もうそれだけでファンはご馳走すぎて気が狂うだろう。なにせ最初のボスがあのステイパフ(マシュマロマン)なんだから!
正直グラフィックとかコリジョンとか操作感とか、ゲームそのもののプレイ感は「よく作られているが凡庸」。映画のファンじゃければ、「丁寧でまあ面白いね」程度の出来だ。だけどこのゲームには何よりも原作に対する愛がある。そりゃもうビックリするほどに。ボクセルの隙間からまるでスライムのように滲み出る、開発者たちの「俺はGBが大好きなんだよお!」という情念をヒシヒシと感じられるだろう。だからファンが遊んだならば、この及第点のゲームは傑作に変わる。だって開始して1分もしないうちにレイ・パーカー・ジュニアのあの音楽が流れるんだもの。
最高!
http://www.ghostbustersgame.com/
- 出版社/メーカー: Atari(World)
- 発売日: 2009/06/16
- メディア: Video Game
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