Hotline Miami、バグの狂騒とOST

2000年代中盤からフリーウェアゲーム作家として活躍し、その独自なモンド/フリーキーな作風と多作で知られ、昨今のブームとは一線を画した活動で一部好事家には既に名高い存在である”Cactus”。その彼を中心とした開発チーム「Dennaton」の処女作『Hotline Miami』が日本時間の10/24にリリースされた。

…のだけど、10/25現在、リリース直後からバグによる起動不能、音楽が再生されない、セーブデータがクラッシュした、との報告がフォーラム上で多数報告されている。僕も昨日、職場のPCで30分ほどプレイした後、直近のパッチで起動できなくなってしまった。

厭世的かつスキゾイドな主人公の心象風景とマイアミのバカみたいにカラっとした雰囲気+犯罪都市としての背景が素晴らしい相乗効果を醸し出しているこのゲームは、個人的にCactus史上最も一般プレイヤー向けの設計であるし、過剰なポストエフェクトによる視覚効果と、オールドスクールACTの持つハイテンポなトライ&エラーのミニマルさ、加えてサウンドトラックのドープさが相まって、異常な没入感を得られる希有なタイトルだと感じた。

けどこのバグ祭りで正直現時点ではまともに遊べる状態ではないので、まだ誰にも勧める事ができない。しかしサウンドトラックだけでも、取り急ぎ紹介しておきたい。追記:直近のパッチにより普通にゲームはプレイ出来るようになっている。

また、あらかじめクギを刺しておくが、本タイトルを「インディー」「レトロ」「8bit風」と安直にカテゴライズするレビュアーを、僕は今後一切信用しない。

 


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