Xbox Live Arcadeにて8/6から配信中の新作。何の気なしにDLしてみたんだけど、予想を大いに上回るクオリティで大満足。このゲーム、ジャンルは横視点のアクションパズルで、主人公の『時間を巻き戻せる』という特技を駆使してギミックを解いていく、というもの。
「時間巻き戻し」はいつでも好きなだけ実行できる。このゲームでは敵に接触したら死ぬ仕様だけど、接触して死んだと同時に「巻き戻し」を発動して「死ぬ前」にいつでも戻せるため、事実上ゲームオーバーが存在しない。つまりアクション部分での難易度はほぼゼロ*1。しかしこのBraidの真骨頂は『時間巻き戻し』を使った『パズル』。この部分の難解さ・秀逸さはここ最近僕が触れた中でも白眉の出来で、ひさびさに感激した。
『巻き戻し』を使った遊びの一例をすこし紹介。
基本的に『巻き戻し』を行うと自分を含めた全てのオブジェクトがその影響を受けるのだけど、時にその『巻き戻し』が通用しないものが存在する。それはゲーム中では緑のオーラに包まれたオブジェクトがそれにあたる。
たとえば一度落ちたら這い上がれない高さの落とし穴がある。その底には「緑のオーラに包まれた鍵」。この鍵がなければ先に進めない。そういうステージがあるとする。一度落下した落とし穴から這い上がるのは簡単で、時間を巻き戻して「落ちる前の状態」にすれば良い。そして緑のオーラに包まれたオブジェクトは時間の影響を受けないため、『巻き戻し』が行われてもそのオブジェクトは元に戻らない。
つまり、「一度穴に落下し、鍵を入手。その後『巻き戻し』をすれば、「カギを持ったまま穴に落ちる前の状態に巻戻る」」。
これ以外にも、「巻き戻された時間の重複再生」「スロー」など、「時間」を使ったパズルはステージが進むにつれ加速度的に複雑化していくので、もの凄く頭を使う。その一つ一つがよく練られていて、そのたびに感嘆してしまう。
そしてどうでもいい話だけど、会社のみんなで遊んでいて気づいたのが、ジョジョを読んでいる人間の「気づく」スピードの早さに笑ってしまった。僕もそうだけど、時間ネタを知っているだけあって、非読者よりもはるかにカンが良かった。
…という事で、1200ポイントというやや高めの価格と、主人公の顔が野々村真に似ているところがアレだけど、ゲーム好きは是非触れて欲しい一本。そしてもちろんジョジョ好きにも。
*1:タイミングがシビアな足場ジャンプなど、厳密にはそれなりのアクション性はある
この作品見せてもらった時に、時間の影響を受けないオブジェクトを利用して謎を解くってな展開に、ビューティフルジョーを少し思い出したわ。
全然売れなかったけど、アレもなかなかセンスは良かったね。