オメガラビリンス (D3Publisher/ matrix 2015)
リリース前からタイトル名とその内容は耳にしていた『オメガラビリンス』。ここ数年のD3Pらしく、風営法に対するJKビジネスよろしくCEROにステゴロで挑むエロ表現(このスピリット自体はいつも評価はしてる)以外は面白くもないゲームなんだろうと思い、特に気にもしていなかった。
するとリリース後、やけにtwitter上で出来が良い、エロの皮をかぶった本気のローグライクだ、的な発言がそれなりに目に入ってきた。それに加えて、最近のゲームプレイは適当、雰囲気だけで押し切るタイトルだらけの”インディー”よりもよっぽど独自性のあることをこの周辺の国産タイトルは標榜してるんじゃないか?なんていう気の迷いもあって、つい買ってしまった。
…みんなこれマジで出来が良いと思ってんの?(ハルパゴスの表情で)
確かにエロ要素に関していえばそれなりに気合は入ってはいる。常時液晶タッチで胸を揺らせる小ギミックは箸休め的に触ってしまうし、ダンジョン内でレベルとは別に胸がどんどん巨大化するのも意味がわからないけど笑える。例の鑑定も(正直品性としての許容レベルギリオーバーだが)勢いとアイデアは評価したい。装備にブラがあるわりにビジュアル変化が無い点は「そここそちゃんとリソース作れよ!」とは思ったが。
で、ローグライク部分。対象ターゲットの関係から相当難易度は低めに作られているのはいいんだが、これがまた毒にも薬にもならない出来。
敵の特性も地味、さらに登場するアイテム類もどれも短絡的な使い方しか出来ないので、攻略への工夫の余地がほぼゼロっていうローグライクの重要な面白さが完全に欠落しているっつう残念さ。
例えば上の「妖精の不運」という飲み薬。プレイヤーが使うとレベルが下がる効果があるんだけど、説明にある通り敵には使えない。シレン系同様に敵にもレベルの概念があるにもかかわらず。つまり未鑑定状態でドロップした時の誤飲を誘うためだけの完全な死にアイテム。この他、プレイヤーにバッドステータスを与えるアイテムは多々用意されているんだけど、基本的にこのゲームでのアイテム類は、それ本来の使い方以外できず敵にも適用できないので、常時パワーでゴリ押しするしかない。…これ面白いか?
巨乳の谷間は最高に深いのに、ゲームの浅さはAカップ。結局は自分の審美眼と直感しか信用してはいけない事を改めて肝に銘じたよ。
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