雨の街を – 「Gemini Rue」

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ゲーム会社「Wadjet Eye Games」の名を知っているだろうか。DaveとJanetのGilbert夫妻、従業員がこの夫婦二人だけの小さい会社ながら、2006年に設立されて以来、小規模だが良質なADVを作り続けている。その作風や夫婦でゲームを作っていることから、現代のSierra Entertainmentと評される*1気鋭の会社だ。

最近遊んでいるのは、そのWadjet Eye Gamesがディストロした「Gemini Rue」(2011/PC)。

舞台は惑星Barracus。主人公Azriel Odinはこの惑星を牛耳る”Boryokudan”(!)の元暗殺者で現刑事。謎の”リハビリ”施設「センター7」に弟を救うため、巨大なBoryokudanを相手に、雨とゴミが降り積もるBarracusを駆け回る。そして謎の収容施設で目を覚まし、目に見えない”監督”の命令の下、不可解な訓練を強制される記憶を失ったもう一人の主人公”Delta 6″。

ゲームはこの二人の主人公を交互に操作し、Azrielは弟を、Delta 6は施設の脱出と己の過去を、それぞれの謎を追っていく。

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この「Gemini Rue」、例によってオーソドックスなポイント&クリック式のADVではあるんだけど、そのビジュアルと世界観、BGM。抑えに抑えたトーンの上品な作りがたまらない。そして何よりシナリオ。「一人で十分ですよ!」なんて事はなく、このまったく目的も境遇も違う二人の主人公の運命の糸が絡み合う様相は最高にすばらしい。この薄汚れたスラム街、雨、近未来。この怒濤の3連コンボに抗える野郎が果たしてこの世にいるだろうか?

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おまけ:どこかで見た有名人もカメオ出演。

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*1:たぶん言ってるの僕だけだけど

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