元記事:Shmups 101: A Beginner’s Guide to 2D Shooters | RetroGaming with Racketboy
Shoot ‘em up、略してShmup
最近知ったのだけど、海外ではシューティングゲーム(STG)の事をShoot ‘em up、略して”Shmups”と呼ぶらしい。日本で”シューティング”と言えばゼビウスやら首領蜂やら赤い刀やらのソレだけど、海外で”shooter”と呼べばHaloでありColl of DutyでありDoomのソレを指す。日本の一部では非常に活気のあるSTGが、世界的には斜陽にあることが端的に解るひとつの事例だといえる。
で、今や多くのゲーマーがそのジャンル自体に馴染みが無くなって久しい”Shmups”の面白さを、歴史を紐解きながら丁寧に紹介するエントリ「Shmups 101: A Beginner’s Guide to 2D Shooters」が上がっていたので紹介。
原初「Spacewar」、建国の父「ゼビウス」から紐解く歴史
初めてShmupsに触れるプレイヤーのために、このジャンルはどのようにして生まれ、どのように歩み進化してきたのかを著者は丁寧に説明する。僕自身あまりShmupsに詳しくない&あまり英語力に自信がないのでアレだけれども、ジャンルの礎から最近までの歴史をここまで丁寧にまとめた記事は(こと英語圏のテキストでは)珍しい。東亜プランの隆盛からその失速、そこから分家したそれぞれのゲーム(ギガウイング/魔法大作戦/弾銃フィーバロン(!))についてまで掘り下げ、さらにはその後の先鋭化によるマーケットの縮小化、そしてグレフ、マイルストーンらによる復活劇を淡々と、かつ感動的に紹介している。もちろん長健太、ZUNといったインディーの雄に関する言及も。
“Shmups”における重要なセグメント、重要な遊びの要素、Tips and Tricksなどなど。
詳しくは原文を参照のこと。
ジャンルの定義やスコアシステムの基本概要、ゲームとして成り立つ重要な要素、Shmupsをプレイするにあたってのテクニック等、とても細かく的確な解説が並ぶ。これはシューターでも読み応えがある。
ジャンルを深く知るために外せない会社や要素
著者が選ぶ、歴史的に強く影響を与えた/多作なデベロッパーや、深くジャンルを知る上で外せない、(海外では)マイナーだが重要な項目を並べていたのでここでもピックアップ。渋いチョイスから、著者のジャンルに対する愛が垣間見える。
主要なデベロッパー /()内はピックアップされたタイトル
- カプコン(バルガス)
- ケイブ(首領蜂/虫姫さま)
- コンパイル(ザナック/アレスタ)
- アイレム(R-Type)
- コナミ(グラディウス/ツインビー(“cute-em-ups”!!))
- 彩京(ガンバード/ストライカーズ1945)
- ライジング(バトルガレッガ)
- セイブ開発(雷電)
- タイトー(スペースインベーダー/ガンフロンティア/メタルブラック)
- 上海アリス(東方全シリーズ)
- テクノソフト(サンダーフォース3/4)
- 東亜プラン(ゼロウィング)
(海外では)マイナーだが押さえておきたい会社
- グレフ
- ハドソン
- マイルストーン
- ナムコ(おそらくShmup界においては、という事)
- 匠(!)
- トレジャー
日本人のゲーマーも読み応えが十分ある良エントリ
…というわけで、誤訳もあるだろうけど駆け足&荒く摘んだだけでこの量!な、熱気に溢れる元エントリを是非読んでみてもらいたいトコロ。おすすめです。
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