闇来たる – 『Darkest Dungeon』

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Darkest Dungeon (Red Hook Studios2014: PC)

『Darkest Dungeon』は極めてオールドスクールなCRPGのターンベース戦闘とローグライクを融合した(との事)シングルプレイ用ダンジョンRPG。現在Kickstarterで寄付募集中。TIG Souceで紹介されていたのを読んで即Backerになった。

普通、ダンジョンRPGではその名の通りダンジョン部分の探索に比重を置いて諸々を構築する。道に迷う、ルートを探す事を遊びの中心として、それぞれ敵・トラップなどとの遭遇を繰り返しながらHP/MP等のリソースをマネジメントさせる遊びになっている。

しかしこの『Darkest Dungeon』ではそのあたりを極力シンプルに構成し、かわりに一つ一つのバトルや「進む・戻る」の選択に比重を置こうとしているように見える。このあたりは、かつて同様のスタイルで、見事なまでにゲームとして成立させた大傑作Flashゲーム『The Linear RPG』を彷彿とさせる。

また、このゲームで最も重要なリソースに「Affliction System」があるそうだ。ダンジョンを深く進むほどに徐々に状態が蓄積し、恐怖判定よろしく、あらゆる行動を蝕んでいくっぽい。(おそらく)ダンジョンが一本道であるが故に、深部へと進んだあとの「引き返し」への選択の重さがジワジワと効いてくるような気もする。もちろんこのゲームでの死はpermadeathである事が明言されている。

ここ数年ほど、モバイルプラットフォームを中心に、既存のCRPG & ローグライクゲームの面白さをそのままに、いかにシステム・ルールを簡略化できるか、という挑戦をしているゲームが活発に出ている印象がある(『Dungelot』『Dungeon Raid』などなど)けど、この『Darkest Dungeon』も(比較的)カジュアルな層でもダンジョンRPGのコク、リスク&リターンの醍醐味を楽しめるタイトルになるのかも?しれない。

あとなにより、Darkhorse直系のハイコントラストかつ強烈な印影が印象的なアートワークが最高。厚紙の箱に印刷されたあのインクの匂いが立ちこめるようだ。

リリースは来年1月を予定。座して待つ。

公式サイト:http://darkestdungeon.com/

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