Indie Game Music Bundle開催中

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インディーゲームのバンドルパックを言い値で買うことができるシステム「Humble Bundle」*1が好調なせいか、今度はゲームのサウンドトラックを中心とした、10枚のデジタルアルバムのバンドル購入システム「Indie Game Music Bundle」が11/28まで開催中。

なお、$10以上の課金を行えば、基本の10枚にプラスして7枚がダウンロード可能になる。

MinecraftやSuper Meat Boy、VVVVVVあたりのメジャータイトルや、VGMファン的にはもはや大御所と言っていいJake Kaufman(a.k.a. virt)のMighty Milky Way / Mighty Flip Champsのサントラあたりがラインナップに揃っている。MinecraftやMighty Milky Way / Mighty Flip Champsのアルバムは以前無料でリリースされていた事もあるので、すでに持っている人も多いかもしれない。

90年代お蔵入りになった幻のエロゲーサントラも同梱

個人的に一番オススメしたいのは、「Tree of Knowledge ~知恵の樹~」。これは他のアルバムと異なり、実はオリジナルとなるゲームが存在しない。「1998年、PC-9801向けに開発されていた18禁ゲームが諸事情によりお蔵入りし、2011年になって音源ファイルだけが発掘された」…という”体”の完全オリジナルのFM音源エロゲー風サウンドトラック、というブツ。コンポーザーはcodaとsurasshu。’95あたりを彷彿とさせる音の匂いはおっさんの心の琴線をビリビリ震わせてくれます。


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Minecraft一発で、若手有望コンポーザの中でいきなり抜群の知名度を得たC418の素晴らしいアンビエントはもちろんのこと、AAAタイトル「Mass Effect 2」で腕をふるったJimmy Hinsonの別名義Big Giant Circles、説明不要のvirt、実は曲も評価の高いVVVVVV。VGM好きな方にはオススメのキャンペーン。11/28までなのでお早めに。

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*1:最近金のにおいがしすぎ、という批判もあったりする

Seasonが冬にアルバムを出すらしい

90年代後半の日本のエモ/パンクシーンで、そのメロディセンスの素晴らしさでは一、二を争うほどのバンドがあった。ひとつは”エモ界のスピッツ”の異名をもった「クリケッツ」。


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そしてもうひとつが、名古屋の雄「Bench Warmer」。


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(21:13あたりから)

Bench Warmerは高校の頃ホントによく聴いていて、たった一人の放送部員だった僕はよくアルバムを垂れ流してたのを思い出す。歌は正直下手くそ、発音もよく聞き取れないけど*1、叫び上げる青臭い声質、コーラスのがなり声、轟音サウンドがもう最高に好きだった。

で、そのBench Warmerが解散した後、中核人物だった桑島兄弟がすぐさま組んだバンドがSeason。もう何年も前にミニアルバムを出したっきり、時々ちょっとライブやっては休眠、ということが続いてたんだけど、12月に初めてのフルアルバムがリリースされる、というアナウンスがあったので備忘録的にメモ。

Air Jamといい、イッソンの活動活発化といい、最近は30前後のおっさんキッズ大歓喜!なニュースが多くてたまらんね。体力落ちたけどディッキーズの短パン履いてモッシュしちゃうね。

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grass and trees

grass and trees

season

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*1:その点ではクリケッツも同じくらいひどいけどこっちも最高のバンドだった

Bombay Bicycle ClubA Different Kind Of Fix」


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ここしばらく、この前届いたSmithsのリマスターとこのアルバムばっかり聴いてる。おれやっぱこのバンド最高に好きだ。直球インディーな適度に肉抜きされた音といい、ボーカルの青臭く掠れた声といい、1枚目を聴いたときからもうたまらなく好きだ。

基本的な風情とか作風とかはこれまでと地続き、大きく変化はないんだけど、まあ上手い。キャリア的に大事なはずの2枚目の前作「Flaws」が全編アコースティックアルバムだったのもビックリしたけど(これもまた最高な一枚)、この3枚目は前2枚の良いところを混ぜてくれちゃって。

まるで亀仙流をベースにしながら界王拳で底上げされた「ベジータ戦の悟空」的な。

まるで鬼女ランダ×神獣バロンで破壊神シヴァが生まれた的な。

Different Kind of Fix

Different Kind of Fix

Jacob Korn「She EP」


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ドイツの若手Jacob Kornの新譜が出てたので買ってきた。一音一音がクリアに並べられた、リスニング/フロアどっちでもいける整頓された音の配置と、アブストラクトなシンセと絶え間なく鳴るハイハットが気持ち良い。

She EP

She EP

BUM「Wanna Smash Sensation」


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イギリスを代表する超人と言えばロビンマスク。ロシア(ソ連)を代表する超人と言えばウォーズマン、中国はもちろんラーメンマン。では、カナダを代表する超人と言えば…。

「ド田舎」「アメリカの庭」「カナディアンマン」。そんな舐められまくりの国カナダも、我々パンク好きにとっちゃあもう聖地。なぜならこの伝説的ウルトラスーパー最高のメロディックパンクバンドBUMを産んだ国なんだもん。

ジャンル的にはポップパンクの括りに入れられるバンドだとは思うけど、牧歌的なボーカルといい、スイートなんだけど甘ったるくないメロディックさといい、号泣モノよ。しかも93年当時でコレ。もう信じらんない。特にこの1st「Wanna Smash Sensation」に収録されている”A Promise Is A Promise”なんてもう、90年代メロディックパンクの金字塔中の金字塔。最低限これの名前だけでも覚えて帰ってください(下のMyspaceでライブ版が聴けます)。

日曜のAIR JAM 11に行けないのにパンク熱が沸々と上昇しているオッサンからのお願いよ。

Wanna Smash Sensation

Wanna Smash Sensation

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Myspace : http://www.myspace.com/bumbc/