SHERBET「Your Choice」

f:id:deadman:20071115041929j:image

最近ずっと聴いてる。通勤時から仕事中から就寝前から。

少し前に分裂君(さん)が久々のエントリでブルーハーツについて書いていたのを読んでいたらなんとも言えない気分になって、衝動的に棚から引っ張りだしてきた。81年生まれの僕にとっては、Hi-STANDARDやHusking Bee、GREEN GIANTやヌンチャク、そしてこのSHERBETが青春だったなあ。

ブルーハーツがすでに解散していた96年頃、中3でたまたま手に取ったハイスタの「LAST OF SUNNY DAY」によってイニシエーションを受けた僕は、それから今に至るまで、パンクロックを聴いている。

この「Your Choice」は、僕が特に大好きだったSHERBETが解散する直前、ツアー会場で販売されていた10000枚限定の1曲入りシングル。解散直前という時期と、その意味ありげなタイトルから、あえて1曲だけにしたのではとも思ったがそうではなく、「1曲しか完成させることが出来なかった」のだそうだ。

そんなどうしようもないボロボロの状態で作り上げた、この”Youre Choice”の、どうしようもない素晴らしさといったら!!

I've walked this way very hard
When one way ends
A lot of branches are waiting
ただひたすらに一つの道を歩いてきました。
その道が終わったところで、
またいくつもの別れ道があるのです。
You'll never take the wrong way
If you choose it from your heart
You'll never take the wrong way
That's the only way for you
どれを選んでも間違いではない。
それが本心ならば。
どれを選んでも間違いではない。
それが、自分の道。

流通ルートに乗っていない、市場では5000円前後で取引されているシングルだけど、SHERBET史上、最高の1曲。

岡本定義「象牙の塔」LP

f:id:deadman:20070627154745j:image:w120

日本の音楽家の中で、最も過小評価されているであろうCOILの一人、岡本定義のソロアルバム。普段の宅録スタイルとは違い、音数も少なく、一発取りっぽい感じがする。そして歌い方もどこか湿っぽい。

そして、まぁ当然ではあるけれど、曲は相変わらず素晴らしい。「毎日聴いても飽きないアルバム」って、棚の中に一枚はあるでしょ?これ、そんな感じ。

ちなみに販売形態はなぜかタワーレコード限定(店頭/通販)。10曲2000円。今のところ、今年一番人に聴かせたいアルバム。

アルバム公式サイト:http://www.office-augusta.com/ivorytower/(全曲試聴:PV視聴:セルフライナーノーツあり)

Makkenz(マッケンジー)「白くなる時刻」LP

白くなる時刻

白くなる時刻

先日の1stに続いて同じくマッケンジーの2nd。CDとしては2年3ヶ月ぶり。本作はトラックの雰囲気がかなり変わって、前作の和モノテイストではなく、ピアノを多用したチルアウト寄りの音。一聴したときの感じはとても聴きやすく感じた。

ただその落ち着いたトラックにマッケンジーの無感情&無感動なフロウが乗ったときの恐ろしさは前作以上。綺麗でクリアなトラックが、リリックの奇形さをより際立てているように感じてしまい、僕はどうしようもなくゾッとした。

#03″肉体労働者とその夫タキラス”が特に…。

MAKKENZ(マッケンジー)「わたしは起爆装置なわたしか」LP

わたしは起爆装置なわたしか

わたしは起爆装置なわたしか

下手な怪談を聞くより恐ろしく、下手な説法よりも強烈な圧力があるリリック。和モノをメインに使用した必要最小限のトラックの上に乗っかる、”読経”とも評される独特で無機質なフロウ。これほど人に薦めづらい音楽も少ない。

ただ、何度聴いても意味を把握できそうにないリリックだが決してアブストラクトではない。その点も踏まえて考えると、マッケンジーは決してイロモノではなく、日本語ラップを正当に進化させた一つの結果なのではないか、と僕は思う。