出会って2.5秒で出撃 – 『LUFTRAUSERS』

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LuftRausers (Vlambeer 2014: PC)

30歳を過ぎ、どこかで誰かが言っていた言葉を最近よく思い出す。
「俺たちは一体、死ぬまでに「待つ」時間をどれだけ過ごすことになるんだろう」
信号待ちはもちろん、注文した食事が運ばれるまでの時間。エロ動画をDL中のプログレスバーを見つめている時間。映画のスキップできないロゴ表示。ホテルで一人、嬢がチャイムを鳴らすのを待つ時間。

そして、ゲームを起動し、ブラウザを開き、低ping,空き人数ありのサーバーを見つけ、joinし、マップデータのロードをし、ゲームを開始するまでの時間。
この間、手元のタブレットでマンガを読んだり、飾られたアクションフィギュアをいじくって時間を潰す。
俺たちは遠くに来てしまった。100円をぶっ込んだら即、自分の世界に入り込めたかつての時代から。

 

『LUFTRAUSERS』。

このゲームには「何かを待つ」「別の何かを強いられる」という要素は一切無い。起動してからESCキーを押すまでの間、頭の先からしっぽの先まで「純粋なゲーム体験」だけがギッチギチに詰まっている。

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千年王国と未開宇宙 – 『Cargo Commander』

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Cargo Commander (Serious BREW 2012: PC)

いつからあるのかわからない。いつ買ったのかもわからない。

そんなゲーム、『Cargo Commander』を、ふとしたきっかけで遊んでみたところ、これが思いの外かなり良かった。

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極私的Game of the Year 2013

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今年も例によって恐ろしく仕事ばかりしていた。更にそれに加え、今年は私生活でいろいろデカイ環境の変化があり、ただただ慌ただしかった一年だった。

さてプレイしたゲームの量はどうだったかというと、やはり(仕事を除き)自分の趣味としてガッツリ遊んだタイトルは減ってしまい、逆に買ったはいいものの未プレイのゲームが極端に増えてしまった。

とはいえ、今年もやはり心震えるタイトルはもちろんあった。自分的にはややベタなので若干の気恥ずかしさはあるけれど、国内ではまだまだフォーカスされていないタイトルを中心に、5作品をピックアップして紹介したい。

まずは今年覚えている限りの、(仕事以外で)プレイしたゲーム一覧(モバイルアプリ、ブラウザゲーム除く。順不同)。

 

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second zombie of love–『Project Zomboid』

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Project Zomboid (The Indie Stone TBA: PC)

先日、Desuraでアルファ版を購入していたプレイヤー全員にSteam Key(現在クローズドテスト中)が配布され、いよいよSteam版リリースが近づいてきたZomboid。これでもう、買わない理由は無くなっただろ。

4日目には水が、20日目には電気がストップ、そして確実に消耗していくリソース。それに反し、日に日に増殖するゾンビの群れ。各種リソースをかき集め、バリケードや要塞を作り上げる。そして「1分でも長く生き残る」。更に水分や飢え、怪我や流血はもちろん、季節によって服装の着込み具合、精神的な疾患(薬局などでβブロックを探して飲む必要がある)などの多彩かつ有機的に組み込まれたステータス。視覚・聴覚の徹底したシミュレーションが「ゾンビもの」の”あるある”を嘘なく描き出す。

事ある毎に「ポストアポカリプスが~」とか言ってるお前、いい加減行っとけ!

http://theindiestone.com/ (公式フォーラム)

http://projectzomboid.com/ (タイトル公式)

生と死と緑と赤 – 『Papers, Please』

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Papers, Please (Lucas Pope 2013: PC)

 

朝。

途切れない行列。
提出される書類とパスポート。
入国を懇願する人々。
有効期限切れやちょっとした書類の不備。
くまなく探し、不可の判を押す。
後ろに連なる、気の遠くなるほど長い列。
ため息を残し、遠ざかる人々。

手にはほんの少しの給料。
家に戻れば寒さに凍え、腹を空かし、咳が止まらない妻。息子。叔父。叔母。
食費、暖房で給料はほぼすべて飛ぶ。薬代はとても全員には行き渡らない。
俺と妻はここ数日何も食べていない。

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