PS2「SIMPLE2000シリーズ Vol.95 THE ゾンビ V.S. 救急車」

SIMPLE2000シリーズ Vol.95 THE ゾンビV.S.救急車

SIMPLE2000シリーズ Vol.95 THE ゾンビV.S.救急車

会社では、このSIMPLEシリーズをちょくちょく買っては遊ぶ、というスタイルがもう1年くらい続いています。当然、ヒドい出来のゲームはよくありますが、実は10本に1本程度の割合で、かなり良い作品に遭遇する事があります。

今週プレイしたのは、この「THE ゾンビ V.S. 救急車」。「THE 赤ちゃんぴおん」「ミニ美女警察」と、稀に見る暗黒ゲームに見舞われた我々でしたが、このゲームは久々のヒットです。

SIMPLEシリーズらしい、かなりはじけたタイトルやモチーフはもちろんですが、内容も遊び応えのある感じで、このシリーズでは最も重要な「お得感」もしっかりあります。

内容を簡単に説明すると、何だかんだイロイロあってゾンビであふれ返ってしまった街の救急隊員がプレイヤー。街中に取り残された一般人を救急車を駆り、ゾンビの手から救出し、病院まで運ぶ、という、平たく言えば「クレイジータクシー」的なシステムのゲームです。…が、先述したように街にはゾンビがウゾウゾ溢れかえっているので、そいつらを救急車でミンチにしつつ走り回るわけです。「GTAやりたいけど周りがうるさいからゾンビにしようぜ」という企画の声が聞こえてきそうです。

このゲームの一番のウリは、救急車のカスタマイズらしく、結構イロイロな改造ができます。といってもそのベクトルは基本的に二つだけ。「速くする」か「殺傷力を高める」か。スパイクが付いたタイヤを救急車に装着するという何ともいえないチープなギャグ加減がまた最高なんですが、カスタマイズした結果も感じられるので、ゲームとしてちゃんと達成感はあります。硬かったゾンビがまるで紙の様にパキパキ轢き殺せるのは、意外に爽快感がありますよ。

ゲームとしても、バランスは相当イマイチなんですが、システム面でのまとまりはそれなりにあるように感じました。要素はそれなりに多いんですが(一般人救出/政治家捜索/ボス戦/武器開発)、基本的にその全てが「道端のゾンビを轢き殺す」ことでプログレスしていく、という潔さ。この構成、個人的にはかなり評価しています。

最後に、僕がこのゲームで最も「おーいいね」と思ったのは音楽。フィールド上では無音ですが、病院内で鳴る音がいい。会社でプレイしたのであまり大音量では聴けてないんですが、なんとなく、Tommy Guerreroっぽいんですよね*1。相当カッコ良いんじゃないでしょうか。

*1:アルバムでは『A Little Bit Of Somethin'』の空気が一番近いかも。

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