上を観た雑感

 予め原作者の別作を読んでいたこともあり、話の雰囲気や人物描写の面白さは安心してみることが出来た。

 個人的にはレコード店員のバリーとディック、二人の性格におけるコントラストがお気に入りで、「あー確かにこんなタイプの音楽好きいるよなぁ」とニヤリとさせられた。

 (ジャック・ブラック演ずる)バリーは、自分の崇拝するバンドを好きな人間は”YES”、自分が嫌いなバンドを好きな人間は”NO”という極めて独裁的な思考を持ったヤツ。音楽的にはとにかく”熱い”ものを好む傾向にありそう。

 逆にディックは、自分の知識をぶつぶつと会話の中で発するどうにも憎めないヤツ。好みとしては比較的幅が広く、ネオアコからポストロックまで聴けてそう。僕のイメージでは絶対レディオヘッドに心酔してるタイプ。

 なんというか、作品全体の雰囲気がかなり心地よくて、夜中に観る映画としてはかなり良い。音楽好きが観れば(細部がいろいろと理解できて)最高に面白いけど、そうでもない人でも上質な恋愛映画?として十分楽しめる。

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