金色のガッシュ!!

金色のガッシュ!! 19 (19)
雷句 誠

小学館 2005-01-14
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おすすめ平均 

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 恥ずかしながら、今日初めて1巻から一気に読みました。殆どの方はご存知かもしれませんが、とても面白くて良い作品です。骨格にゲーム的な要素*1を採用するという”今風”の設定ではありながら、愚直なまでに熱い”友情”を描くことを貫き通すスタイルが、個人的に大好きです。事実、読みながら3,4回ほど目頭が熱くなりました。

 なんというか、現在この”正当熱血マンガ”スピリットが色濃く生きているのは、少年ジャンプではなく、藤田和日郎*2から受け継がれた少年サンデーだったんだなぁ、とこの作品を読みながら思いました。もはやジャンプでは、尾田栄一郎「ONE PIECE」だけが最後の砦です。「ドラゴンボール」目当てだった小学生時代からずっと読んでいるので*3、なんというか、少し寂しくもあります。

*1:この作品では"エレメントの概念とその性質" "レベルの概念" "(原則的に)1vs1の対戦ルール"が考えられる

*2:「うしおととら」からだろうか?

*3:個人的に最も長い購読マンガは、4歳から読み続けている月刊ジャンプ(駄作7割に対し良作2.7割、そして大傑作0.3割という特徴を持つ)。

真波プー「キノコ島の奇跡」

 あくまでも個人的な推測と感想。

 なんとなく今作は真波プー(敬称略)の持ち味をフルに活かしきれてない感触だったなあ。前二作に比べて、どうも少年誌のフォーマットに窮屈に押し込まれているようで、いまひとつ飛び抜けずにいる印象を受けた。やっぱりジャンプ本誌掲載ってことで、編集にいろいろと突かれたりしたんだろうか。

 あと、絵柄もちょっといつもより冒険が少なくて、これも窮屈そうだった。もっとグラフィティっぽさを前面に押し出して欲しかったなぁ。個人的に。

 まぁ、もちろん話の出来や画力、センスは凡百の作品を凌駕する完成度ではあるんだけど、いちファンとして、もう少し高いレベルの作品を読んでみたい、とつい思ってしまう。

あと、結構”真波プー”で検索してくる人多いですね。

いい年こいてジャンプを読んでる男

 今週号のジャンプを読んでいて、最も驚いた(+喜んだ)ことは、次週、真波プー先生の最新作がリリースされるっていう広告。青マルジャンプで掲載された”ピアニカぼうや”にド肝を抜かされた僕としては、来週号が楽しみで仕方ない。

 絵は、広告で1カットだけ載っていたけど、相変わらず洗練された線の少なさと丸みが心地良い。

 そういえばマンガ批評サイトとかでよく、『なんでジャンプに載ってんの?ビームでいいじゃん』見たいな事を良く見るけど、むしろ僕はジャンプを舞台に戦う事に意義があるんじゃないのか、と思うんだけど、どうだろうか。

 連載作品では、やはり”アイシールド21″の演出力にシビれた。ポセイドン入場の下り、非常にカッコいいイメージとのオーバーラップに手に汗にぎりまくり。一コマ一コマの丁寧な仕事にも感動するなあ。

ちばあきお「キャプテン」

最近になってようやくちばあきおの素晴らしさを再認識している。最近また「キャプテン」文庫版を買っていて、読んでいるので。キャプテンの主人公である谷口は、その名のとおり僕と同じ名前で、父親の職業も同じく大工と、個人的にものすごく親近感がわいてしまう。

この作品の不思議なところは、読者に向かって媚びているようなセリフ・演出が皆無なのにもかかわらず、読んでいて涙が出そうになって仕方が無いという所である。僕が読んだ野球漫画の中で、やはり最高の作品*1だった。

まあまだ5巻までしか買っていないけど、何度読んでも涙がこみ上げるんだよな。本当の話。

*1:次は「わたるがぴゅん!」かな。この前連載終了したけど。20年間お疲れ様でした。なかいま先生。