IGF 2012ファイナリスト発表

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参照:The 14th Annual Independent Games Festival

今年のThe Independent Games Festival (IGF)のファイナリストが確定。それぞれの部門のノミネートと、個人的に気になったゲームのトレーラーをメモ的にピックアップしたい。

Excellence In Visual Art部門

  • Botanicula (Amanita Design)
  • Dear Esther (thechineseroom)
  • Lume (State Of Play Games)
  • Mirage (Mario von Rickenbach)
  • Wonderputt (Damp Gnat)

ある意味一番インディーらしさが出る部門かも。MachinariumのAmanita Designの新作「Botanicula」あたりが有名かな?個人的には、カービィボウル・ミーツ・テリー・ギリアムなFlashゲーム「Wonderputt」が超オススメ。「Dear Esther」は元はHalf-Life 2のMod。


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Technical Excellence部門

  • Antichamber (Demruth)
  • Fez (Polytron)
  • Prom Week (Expressive Intelligence Studio, UC Santa Cruz)
  • Realm of the Mad God (Wild Shadow Studios & Spry Fox)
  • Spelunky (Mossmouth)

言わずもがななメジャータイトル「FEZ」の全方向に高水準な実装と、「Spelunky」の絶妙なプロシージャルレベル生成はすごい。他のタイトルについては未プレイなのでなんとも。


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Excellence In Design

  • Atom Zombie Smasher (Blendo Games)
  • English Country Tune (Stephen Lavelle)
  • Frozen Synapse (Mode 7 Games)
  • Gunpoint (Tom Francis, John Roberts and Fabian van Dommelen)
  • Spelunky (Mossmouth)

純粋なゲームデザインの良さで評価するこの部門。遊んだことのあるタイトルは「Atom Zombie Smasher」「Frozen Synapse」「Spelunky」。独特のプレイフィールの「Frozen Synapse」は既に去年、いくつかのメディアのGoTYタイトルを獲っているほどの実力派。個人的には、未リリースゆえに遊べていないけど、シャレオツピクセルグラフィックの「Gunpoint」がずっと気になってる。


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Excellence In Audio部門

  • Botanicula (Amanita Design)
  • Dear Esther (thechineseroom)
  • Pugs Luv Beats (Lucky Frame)
  • To The Moon (Freebird Games)
  • Waking Mars (Tiger Style)

情報が特に見当たらないけど、Amanitaの「Botanicula」は今回もTomas Dvorak氏がコンポーザーなんだろうか。僕はDvorak氏の大ファンなので、だとしたら大期待。ただ、「Botanicula」含め、チルウェイブ/アンビエント風な曲が目立つ。このあたりは去年/今年らしいといえばらしいかな。

2012/01/13追記

「Botanicula」のコンポーザは、同郷(チェコ)の二人組バンド、DVAとのこと。id:exp777さん情報ありがとうございます!このDVAというバンド、何語でもない独自の言語でボーカルを歌わせたり、環境音、食器の割れる音、缶および瓶の衝突音を多用したりと、実験的な作風で知られているみたい。DVAのbandcampサイトはこちら


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Best Mobile Game部門

  • ASYNC Corp (Powerhead Games)
  • Beat Sneak Bandit (Simogo)
  • Faraway (Steph Thirion)
  • Ridiculous Fishing (Vlambeer)
  • Waking Mars (Tiger Style)

秋に出すはずだった「Faraway」はいつ出ますか。

 

Nuovo Award

  • At a Distance (Terry Cavanagh)
  • Dear Esther (thechineseroom)
  • Fingle (Game Oven Studios)
  • GIRP (Bennett Foddy)
  • Proteus (Ed Key and David Kanaga)
  • Johann Sebastian Joust (Die Gute Fabrik)
  • Storyteller (Daniel Benmergui)
  • Way (CoCo & Co.)

アブストラクト、ショートに遊べる、および独創的なタイトルを表彰するNuovo Awardは、例によってキワモノ揃い。とはいいつつ、iPadで遊ぶ「Fingle」はルールが明快、みんなで楽しい、バーでのナンパに使えそうなシンプルな一品。

 

という感じで

正直、ここ1年は猫も杓子もバカもインディーインディーうるさい昨今だけど、作り手のイマジネーションはまだまだ枯れない感じが良い。まずは(おそらく)もうすぐリリースのFEZ、3月にリリース予定のGunpoint、そして上記にはないけれど1/17にリリース予定のDustForceに期待してます。

2012最初のドラゴン

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年も明けてだいぶ経つけど、あけましておめでとうございます。

今年の仕事の目標としては、しっかりと会社として金を稼ぐこと。良いゲームを作るだけで満足する時代は20代で終わり。社内の立場的に、ほぼ恒久的に1ラインを任されたディレクターになった今、面白いゲームを作るのは当たり前。どれくらい当たり前かというと、コーラを飲んだらゲップが出るくらい当たり前。面白いだけじゃなく、しっかりと売れる/潤う仕事をしていきたい。

話は変わって今年一発目に遊んだゲームは例によってSkyrim。年始めということで、景気の良いスクリーンショットを。

勇ましく天をつくような、巨人のご立派な竜。

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今年で31になります。

The Elder Scrolls V : Skyrim 【CEROレーティング「Z」】

The Elder Scrolls V : Skyrim 【CEROレーティング「Z」】

極私的Game of the Year 2011

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今年は世間的にも自分的にもあまりにも色々なことがあった。今年の初旬から夏前まではディレクションしたゲームの佳境がずっと続き、そのマスター直後、休みほぼゼロからの…別プロジェクトのリードレベルデザイナーになっちゃってヨッシャ!という感じで相当に忙しい一年だった。

と言いつつも、結局今年も結構な数のゲームをプレイしてきたわけで(いっちょ噛み程度のもの含め)、自分のメモも兼ねて、極私的なGame of the Yearをいくつか書いてみたい。

まず今年自分の金でプレイしたゲーム(仕事/フリー/ブラウザゲームを除いた)一覧は以下。

プラットフォーム タイトル名
[3DS] ゼルダの伝説 時のオカリナ3D
[3DS] ひらり桜侍
[3DS] マリオカート7
[DS] Monster Tale
[Dsi Ware] 洞窟物語
[Dsi Ware] Mighty Milky Way
[PC] Starcraft 2
[PC] Duke Nukem Forever
[PC] Dead Island
[PC] Battle Field 3
[PC] The Sims: Pets
[PC] Magicka
[PC] Portal 2
[PC] Voxatron
[PC] Loop Raccord
[PC] King Arthur’s Gold
[PC] One Unit Whole Blood
[PC] Orcs Must Die!
[PC] The Elder Scrolls: Skyrim
[PC] Sid Meier’s Civilization 5
[PC] Killing Floor
[PC] The Chronicles of Riddick:Assault on Dark Athena
[PC] The Ball
[PC] Brink
[PC] Terraria
[PSP] タクティクスオウガ 運命の輪
[PSP] エビコレ+ アマガミ
[PSP] グランナイツヒストリー
[X360] L.A.Noir
[X360] Gears of War 3
[X360] Deus Ex : Human Revolution
[X360] Batman: Arkham City
[X360] Bastion
[X360] ドリームクラブ0
[X360] Dead Space 2
[X360] Fallout :New Vegas -Dead Money-
[X360] Fallout :New Vegas -Honest Hearts-
[X360] Mass Effect 2

(プラットフォーム順。時系列は不同)

ここから自分的に印象深かったゲームをいくつかピックアップしたい。

Portal 2(PC)

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今年は何と言ってもこれに尽きる。2007年のウルトラ大傑作「Portal」の続編ということで、プレイヤーとしても開発としてもリリース前から期待値がすさまじく高かった一本。

しかし、前作の美しすぎるパッケージングが逆に『アレの続編ってどうやんの?』『広がるの?』『ただのマップパックじゃないの?』といった不安があった訳だけど、そのどれもこれもをアッサリと吹き飛ばしてしまう上手すぎる構成に唖然とした。

ゲーム単体で言ってしまえば、ゲームは前作の基本ルールを拡張したもので、イノベーションはほぼ無い、と言っていい。実際各種ゲームメディアの評価もその点が指摘され、GOTYでも順位は奮わなかった。

だけどこのゲームほど、「続編かくあるべし」を体現できたものを少なくとも僕は知らない。それに加えたスクリプトの配置、導線の巧さ。プロップデザインのスキの無さ。キャラクター造形の素晴らしさ。エンディングシークエンスの盛り上がり。イノベーションの薄さを補って余りある”お手本”が鏤められた、初代「Deus Ex」と双璧をなす、僕にとってのマスターピース。

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Bastion(Xbox 360)

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すでに主要メディアでのインディー部門のGOTYを獲りまくっているので、もはや説明不要な傑作アクション。といっても、アクション部分の作りは丁寧だけど言ってしまえば凡庸。武器の種類、攻撃パターンはそこそこ多いけれど、敵の種類は多くなく、戦略のバリエーションも深くはない。実際このゲームが評価されたのは肝心のゲーム部分ではなく、ガワの”世界観”や”シナリオ”、”サウンド”だったりする。オール手描きのフィールドグラフィック、ゲームが進むにつれ登場人物(自分ではない)のモノローグで記されるストーリーと、まるで物語を読んでいるかのような演出が心地良い。また、コンポーザーのDarren Korbが紡ぐ曲がどれも本当に素晴らしい。名実ともに2011年のベストVGMといえる。

僕がこのゲームで一番感心したのは、インディーデベロッパとしてのゲーム作りの巧さ。潤沢ではない資金、少ないヒューマンリソースを最大限生かした構成でこの良作を作りきったこと。ベース部分は小さくオーソドックスに作り、実装が肥大化せず、かつ最大限オリジナリティを出せるアートワーク/スタイルとサウンドにパワーを割いた点。このバランス感覚の良さは純粋に見習いたい。

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King Arthur’s Gold(PC)

KAG

今年に入ってからのMinecraftの大ブレイクによって、まんまのクローンから思想的な派生ソフトが大量に出現したインディーゲーム界隈だったけれど、中でも今後に期待しているタイトルがこれ。PvPの明快なルール、ブロックを掘る/ビルドすることで地形がリアルタイムで変化する多様性、3すくみのクラスシステムと、シンプルながら拡張性の強いシステムが、今後のバージョンアップを楽しみにさせる。

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でもって

最後に、今年買ったはいいけど全くプレイ出来ていないゲーム「To The Moon」のトレーラーを載せて締めたい。

この「To The Moon」、RPGツクールで制作したゲームながら、純粋なシングルプレイADVとして数多の批評家たちを号泣の渦に巻き込んだ大傑作らしく、遊ぶのが楽しみな一本。

以上、それではよいお年を。

Jake Kaufman「Mighty Switch Force OST」

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先日12/22にWayforwardからリリースされたNintendo 3DS向けダウンロードタイトル「Mighty Switch Force」。例によって今作も日本向けニンテンドーeShopでは購入不可。そして僕もまだ北米版3DS本体は未購入なのでプレイできていない訳だけど、一足はやくオリジナルサウンドトラックがBandcamp.comで販売されたので取り急ぎ紹介。

Wayforwardのオリジナルタイトルの例に漏れず、今回もコンポーザはJake Kaufman(a.k.a. virt)。前作「Mighty Milky Way」ではボーカロイド巡音ルカを採用した驚きがあったけれど、今回もまたちょっと趣向を変えている。要所要所に「Mighty~」シリーズの構成・音色を使いつつ、ハウス/ブレイクビーツ/ダブステップを基調にしたフロア寄りのアプローチが目立つ。そしてまたそれがカッコいいんだ。特に#6″Love You Love You Love”のシンガロング感(ボーカルなんかないのに)といったらもうね。

このサウンドトラックは現在、下限なしの言い値で購入可能($0でもDLできる)。ゲームをプレイする障壁はなかなか高いけれど、曲を聴くだけなら誰だって余裕だ。試聴して気に入ったのであれば、対価を払ってぜひDL購入してほしい。

…あーだめだ、無理。オレ北米版本体買うわ!

Link


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Kwakfest

Kwakfest

チョイト一杯のつもりで飲んで「The Elder Scrolls V: Skirym」

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襲いかかるドラゴンを返り討ち。気分よくホワイトランの街まで戻って一杯飲もうと酒場に寄ってみれば、そこの酔っ払いとの飲み比べ勝負を挑まれる。エールをガバガバ飲んでいるうち、酔っ払いが「ワインが水のように湧き出る場所を知っているからちょっと来いや」なんて言うので行ってみると、気づけば知らない祠の中。慌てて地図を開いてみれば、そこは遙か西の果て。女だらけの宗教施設にいたのだった。

解放してくれた修道女からはやんわりと侮蔑されるわ、散らかったゴミを掃除させられるわ、元凶の酔っ払いを探す旅に行かせられるわ。そして言われるがまま捜索の旅に出た瞬間、フロストトロールに撲殺されるわ…。

ここスカイリムではこんな事ばかりが起こる。

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The Elder Scrolls V : Skyrim 【CEROレーティング「Z」】

The Elder Scrolls V : Skyrim 【CEROレーティング「Z」】