“Right here, Right Now” – Heaven Variant OST

heaven variant ost

惜しまれつつも開発停止となったHeaven Variantのオリジナルサウンドトラック「Emergency Soundtrack」が公式サイトおよびBandcampにてリリースされた。

全67曲、総再生時間180分超っつう大ボリュームにもかかわらず公式サイトでは無料(AAC)、Bandcamp(mp3/FLAC/ALAC)でも$0.5からという破格。

ステージクリア型のゲームのサウンドトラック、として考えると、正直単調な感は否めないけれど、ミドル90’sSTGへの返答、という意味ではドストレートな剛速球で本当に素敵だ。メタルフュージョンやユーロビート調、どれもが胸焼けするくらい。

それぞれの曲がどんな場面、ステージで使用されていたのかは今となっては知る由も無いが、これを聴くたびに思い出すのは、ネオンビッカビカの高層ビル群と全天候型360°モニターの空。開かれたハッチのすぐ真横、壁を思いっきりブチ抜いて颯爽と登場するアイツだ。

「Let’s Rock!」

FZ: Side F(Fez Remix)

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昨年の4/20にリリースされた『Fez』のオリジナルサウンドトラックの発売1周年を記念して、リミックスアルバム『FZ: Side F』がbandcampにて発売($5 or more)。

本作はメインコンポーザである「Disasterpeace」を中心として、昨今のVGM界隈でのビッグネームが名を連ねた豪華な1枚。

それぞれのコンポーザと代表作をざっとまとめると、こんな感じ。

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WHITE LUNG – [S/T]

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ギタリストを除いた全員が女性、カナダはバンクーバーの4人編成パンクバンドWhite Lungのシングル。2曲で3分。

前作『Sorry』もクソみたいにカッコよかったが、今作もちょっと尋常じゃない。最近は始業直後、必ずこれに針を落としてる。

Magazines [7 inch Analog]

Hotline Miami、バグの狂騒とOST

2000年代中盤からフリーウェアゲーム作家として活躍し、その独自なモンド/フリーキーな作風と多作で知られ、昨今のブームとは一線を画した活動で一部好事家には既に名高い存在である”Cactus”。その彼を中心とした開発チーム「Dennaton」の処女作『Hotline Miami』が日本時間の10/24にリリースされた。

…のだけど、10/25現在、リリース直後からバグによる起動不能、音楽が再生されない、セーブデータがクラッシュした、との報告がフォーラム上で多数報告されている。僕も昨日、職場のPCで30分ほどプレイした後、直近のパッチで起動できなくなってしまった。

厭世的かつスキゾイドな主人公の心象風景とマイアミのバカみたいにカラっとした雰囲気+犯罪都市としての背景が素晴らしい相乗効果を醸し出しているこのゲームは、個人的にCactus史上最も一般プレイヤー向けの設計であるし、過剰なポストエフェクトによる視覚効果と、オールドスクールACTの持つハイテンポなトライ&エラーのミニマルさ、加えてサウンドトラックのドープさが相まって、異常な没入感を得られる希有なタイトルだと感じた。

けどこのバグ祭りで正直現時点ではまともに遊べる状態ではないので、まだ誰にも勧める事ができない。しかしサウンドトラックだけでも、取り急ぎ紹介しておきたい。追記:直近のパッチにより普通にゲームはプレイ出来るようになっている。

また、あらかじめクギを刺しておくが、本タイトルを「インディー」「レトロ」「8bit風」と安直にカテゴライズするレビュアーを、僕は今後一切信用しない。