極私的Game of The Year 2016

今年は本当にいろいろあった。

永遠のvaporwareだと思っていた『人食いの大鷲トリコ』と、もはや懲役刑のような開発期間10年の『Final Fantasy 15』がリリースされ、あの任天堂が自社ハード以外でマリオを出すなど、ちょっとした転換期のような一年だった。

自分はといえば、例年通りDota2ばかり遊んでいたら熱くなりすぎて10年来の親友にマジギレされて全SNSでブロックされたり(後に和解)、10代後半から20代前半のころ仲良くしていた音楽仲間のひとりが死んでしまった事を半年遅れで知ったり、自分の生活圏内に嫌いな元上司が家を買ってニアミスしまくりだったり(これがどれだけ最悪か、ちょっと想像してみてほしい)、その他日本に住んでいることが嫌になるようなことが毎日のようにあったり。本当にいろいろあった。

以下、例によって今年プレイしたゲームは以下(順不同)。ちなみにVR系タイトルは借りたり友人宅でちょくちょく定期的に触っているものの、まだ自分では所有してない(ホントごめん)ので除外。

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プレイヤーの知性を信じる

ここ数ヶ月でJonathan Blowの『The Witness』、Playdeadの『INSIDE』をプレイして強く感じたことがある。

それは、彼らが自分たちのゲームを遊ぶプレイヤー(の知性)を信頼して物を作ってるんだろうな、という点。操作が限りなくシンプルな事と、序盤のレベルデザインが上手いのもあるが、どちらも一切のチュートリアル・操作説明を排し、不純物ゼロの状態で作りきっている。

普通だったらクライアントやQAチームあたりから強めの突き上げ(解らない・気付かない人がいるかもしれない、とかなんとか)があるものだけど、この二者は自分たちのゲームを「選んで」「遊んでくれる」プレイヤーの知性・リテラシーが高いことを信じて作っているんだろう。

ゲームの内容としてどちらも(それはもう)素晴らしいものだったが、作品本体とは関係のないそんな所で感慨に耽った。

memo: SOMERVILLE

SOMMERVILLE( Chris Olsen / TBA )

TIGsource等でちょいちょい目にしていた、やたらアニメ/エフェクト周りが達者なタイトル『SOMERVILLE』がいつのまにかwebサイトを開設していたのでメモがてら紹介。(最近ホントに引くくらい記憶がアレなので、こうでもしないと忘れてしまう)

開発はChris Olsen。前述のとおりやたらアニメと構図が凄いと思ったら、どうやら老舗VFX制作会社「ANIMALLOGIC」で働くプロのアニメーター/レイアウターだそう。

内容は今の所、「エピソード形式」「サイドスクロールアドベンチャー」な事以外はイマイチ不明ながら、期待値は高い。

終わりの見えないゲームほど辛いものはない

軒先に吊るした悪戯っ子もほんのり桜色に色づきはじめ、未だ反省の色無しな今日この頃、年末にプレイを開始したFallout4も今に至っても終わる気配はゼロ。

飽きる事もなく全然楽しめてはいるんだけど、こうもコンテンツ量がアホほど多いとさすがに息も絶え絶えな気分。

30過ぎるとシングルプレイのゲームくらいしかやる気にならない、と思った時期もあったが、こうも長大なタイトルが増えると逆に体験がワンショットで句切られる対戦型タイトルのほうが気楽っつう逆転現象。

XCOM2, American Track Simulator, 和製Dwarf Fortressことドラクエビルダーズを遊べるのは来世か。

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