極私的Game of The Year 2023 (厄)

今年はコロナに罹患、インフルエンザに罹患、人生初の心療内科通い(薬もらうだけだけど)、更に5年飼育していたクレステッドゲッコーが死ぬという、なかなかハードな1年だった。

自分は迷信的なものは信じないタチなのだけど、これが厄年というやつか、という感じで延々と振り回されていた。

良かった事は今年も1本タイトルを世に出せたことと、仕事のキャリア的には今の所順調に担当タイトル&責任の範囲が拡大出来た事くらい。ただそのプレッシャーで抗不安薬を処方されたのでプラスでもありマイナスでもある。よく映画などで金融エリートがオフィスでクラック使ってるシーンを観てきたけれど、今なら気持ちがちょっとだけわかる。

そんな中でも、一応土日はかならずゲームを遊ぶようにはしていたので、数自体は少ないもののなんとか最低限の本数は遊べた感はあるので、今年遊んで気になったタイトルだけは備忘的にも並べておきたい。

ということで、今年プレイしたゲームは以下のとおり(例によってリリース年は関係なし)。

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極私的Game of The Year 2022(リハビリ)

ウルトラハードコアなプロジェクトが一旦落ち着き、アップデートやらDLCやらの対応から始まった2022年。これまで狭くてもプレイヤーの一部に深く突き刺さるようなタイトルを作ることに使命感を燃やしていたけど、「広く多く売ること」でしか得られないカタルシスと強い責任がある、と開発歴10数年にしてやっと(我ながらアホだなと思うが)気づく。

そんな感じでいい年になるかなと思いきや、最悪な侵略戦争がはじまるわ、Twitterが意味の分らない事になっていくわ、相変わらずJPNの内政は何も変わらないわ、と気づけばカオスのまっただ中。ゲームでも遊ばないとやってられん。

ということで今年プレイしたゲームは以下(例によってリリース年は無視)。

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極私的Game of The Year 2021(休)

地獄のような(マジで)忙しさの一年が終わった。

今年もなんとか携わったゲームが1本発売され、これで直近3年連続でゲームをリリースできたことになる。コンシューマ全振り・AA以上のタイトルでのこの結果は、狙ったわけではないにしても我ながらよくやったと思う。特に今年リリースできた最新作は自分のキャリア史上最大規模のプロジェクトで、いちセクションの担当~気づいたら全体のリードを担当できたのは開発としてももちろんだが、あまり経験の無かった営業・広報周りとの連携の経験も積めて良い経験になった。

しかしこのプロジェクトがウルトラハードコアな炎上プロジェクト、それもここ十年で一番激しい業火のど真ん中で、昼も夜も土日もなくひたすら労働に明け暮れていたら、いつのまにか12月になっていた。そのせいでプライベートの部分は笑っちゃうくらいにズタボロ。たぶん完全オフの休日はトータル20日無かったくらい(ちなみにメンタルは全然余裕でストレスゼロ。ゲーム作るの大好きなので)。そのため自分史上最もゲームを遊ばなかった・遊べなかった今年は、「極私的GoTY」を総括するにはさすがにおこがましいので一旦休みとしたい。

とはいえ遊んだゲームはゼロではないので、自分用のメモ、消えゆく記録の保存として少しだけ感想を書き出すことにする。

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極私的Game of The Year 2020

会社を変えた。

20歳前後の頃から(途中別の会社に行った時期もあったが)足かけ15年以上在籍し、実質開発部のトップまでやらせてもらっていた会社を今年の夏にスパッと辞め、今はまた別の所で、凝りもせずコンソール用ゲームをガリガリ作っている。

最後に作ったタイトルはディレクターとしてなんとか世に出て(SNSを見る限り)高評価、Youtubeなどでもそれなりに人気になっているようで安心した(本数はリリースとほぼ同時に辞めたので何も知らされてない)。

そういうわけで、今年はこの転職にまつわるあれこれや、リモート化した事で労働時間が逆に爆増したこと、さらに新しい現場に元関東チャンピオンがいたことで意図せず始めたポケモンカードゲームに鬼のようにハマってしまい、余暇時間の数%にカード検索とデッキビルドに忙殺され例年以上にビデオゲームを遊ぶ時間が全然作れなかった。そんな中で、今年一年遊んだゲームは以下。いつも通り発売日ではなく今年遊んだもののみ列挙。クロバットVとデデンネGX、ターボパッチがあれば大体なんとかなる気がする。

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極私的Game of The Year 2019

地べたに這いずり回って泥水をすすり、何度も割を食いまくった去年に比べると、幸い今年はそこまで悪くない。何より開発のリードを担当したタイトルが1本リリースされ、お客さんからの評価も上々、売り上げも想定より大分好調、というのは素直に喜びたい。

業界的には、本格的に導入され始めたサブスクリプションサービスの台頭が印象として特に大きかった。EA Access PremiereとApple Arcade、Xbox Game Passをそれぞれお試しで加入してみたが、お得感も利便性も相当なもの。ここ数年で良いゲームを作るスタジオを怒濤のように傘下に収め、新作を初日からXBPで配信する本気度のMicrosoftは特にすごい。いち開発者として、DLCを含めた追加の少額課金の更なる重要性など、ゲームの「売り方」を考え直さないといけないだろうな、と強く感じた。

今年プレイしたゲームは以下。

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