夜が摑む – 『Hylics』

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Hylics (Mason Lindroth: 2015)

untextured & lowpolyなアートワークのゲームに遊ぶ方も作る方も飽々してきたのか、最近また新たなアートコンセプトのタイトルが増えてきている。

16bit最盛期を彷彿とさせる職人芸的ピクセルアートを採用するものや、ピクセルではない”hexel””trixel”、またはVaperwaveライクなアートスタイルを全面採用したものだったり。

最近自分がヤケにハマっている『Hylics』は、古くは『The Neverhood(クレイマン・クレイマン)』、『MOON』などのクレイアニメをベースとして、そこから更に階調を(恐らく)2ビットくらいに変換・取り込んで作られたJRPG(ジャンルとして、の意)。

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スクリーンショットを見れば判るように、このゲーム、クセがすごい。意味があるんだか無いんだかわからないプロット。名状しがたいビジュアルの自キャラ・NPC・敵・アセット・つまり全てのオブジェクト。
クリア不可能寸前の不親切さ。BGM。どこをどう切り取っても素面で作ったとは思えない一品。

プレイフィールをあえて言葉にするならば、夢日記時代のつげ義春 meets サンサーラ・ナーガ。Lo-bitポスタリゼーションによる質感は水木プロ的なソレを思い出させるし、掴みどころが無さ過ぎる世界観、スカスカした空間設計は正に「夢の散歩」当たりを彷彿とさせる。

正直言ってオススメできる類のゲームでは全くない。
ないんだけど、この『Hylics』はRPGで最も大切な「旅」の要素を強く持っている。遠くに行ってみたい、まだ見ぬ景色が見てみたい、その力は驚くほど強く、ついついプレイを続けてしまう。

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現在ACT2。仲間が2人増え、船旅ができるようになった所。
購入はitch.ioにて$3.00~。開発者のwebページはここ

今のところ超最高に楽しんでるよ。


 

購入者へのTIPS

  • 開始直後、まずはCITYに入り、Mt.Shuboyleyへ。
  • ここに出現する敵に3回殺されよう。
  • するとリスポーン地点右下のエリアに入れるようになるのでその先へ。
  • そこで入手できる斧を装備して、再度Mt.Shuboyleyへ進み、エリアにいるNPCから与えられるクエストをこなす。
  • するとこのNPCが仲間になるので、後は流れで進んでいけばOK。2人パーティになれば急にゲームが楽になる。

得に重要なのは斧。これがなければザコにほぼ勝てないので、上記以外の攻略はほぼ不可能。逆を言えば↑さえやればあとはなんとかなる。

繰り返すけど、決して万人にオススメできるゲームではないけど、300円をドブに捨てるつもりで、ぜひ僕とこの体験を共有しましょう。

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