Kentucky Route Zero (Cardboard Computer 2013 : PC)
untexturedかつ、ギリギリまで頂点数をそぎ落としたソリッドなlow-polyスタイルと、ビスタサイズを最大限に活用した美しいレイアウトで、その発表から一気に話題に上がり、そしてIGF2013で当然のように「Excellence in Visual Art」を受賞したのがこの『Kentucky Route Zero』。
開発はJake ElliottとTamas Kemenczy、社名はCardboard Computer。これまで『Baloon Diaspora』『Ruins』といった小粒ながら陰影を巧みに使った目を見張る作品群を作ってきた小規模デベロッパーだ。
ゲームは、アンティークショップの運転手である主人公「Conway」が道に迷い、馬ハリボテのガソリンスタンドEquus Oilsにたどり着くところからはじまる。Comwayは届け物をするためにDogwood Driveへと行きたいのだが、いくら探しても見つからない。Equus Oilsの主人「Joseph」は言う。Dogwood Driveはまともに探しても見つからんだろう、お前がそこに着くためにはまず「Zero」を見つける必要がある…
Conway(と彼の犬)はこのZeroを発見し、そしてDogwood Driveへたどり着くため、Interstate 65界隈にある奇妙な場所・人々と出会っていく。
出会う人々は総じて不可思議だ。Equus Oilsの地下で延々とボードゲームを繰り返す3人組。こちらの声に一切耳を傾けず、ひたすらルールについて話し合っている。Josephは地下に人間なんて絶対居ないと言う。寂れた一軒家に住む数学者の女性。そしてその叔母。真夜中の滑走路、上半身裸で靴も履かず、ボロボロのプロペラ機をただ無言で押し続ける男二人組。
幻覚か現実か、区別がつかない奇妙な出来事ばかりがConwayに降り注ぐ。”Other Side”にあるというDoogwood Drive、そしてZero。このKentucky Route Zeroは謎を解く物語ではない。謎に出会い、謎の中を泳ぎ、進み、潜っていくゲームだ。
現在はACT 1のみが配信中。ACT 4で完結予定。