高橋慶太の『Tenya Wanya Teens』

teensTenya Wanya Teens (uvula / wild rumpus / venus patrol 2013)

塊魂、のびのびBOYで知られる高橋慶太の新作ゲーム『Tenya Wanya Teens』が今月25日のGDCにて開催される「RUMPUS ROYALE MMXIII」にて発表される。

この『Tenya Wanya Teens』は、曰く「愛、衛生、モンスターや森に捨てられたエロ本を探すことについての成長物語」だそう。

本作品は2プレイヤーで遊ぶパーティーゲーム。ジョイスティックと16個(!)のボタンを駆使し、思春期から大人になるため、必死になって正しい振る舞いを選んでいく…みたいなゲームらしい(正直まったく意味がわからん)。歯を磨くといった行動もある模様。ちなみに本ゲームを遊ぶためのコントローラはこんな感じ

本作はまずRUMPUS ROYALEで発表後、今後通常コマーシャルなフィールドでのリリースを検討しているという。

今後の動向については、本タイトルの公式ページおよびTwitterを参照。

 

しかし高橋慶太は上手いランディングポイントを見つけたな、とつくづく思う。切れ味のあるコンセプトを発明しても、やれパッケージだマーケティングだ、という重りをつけられ、世に出る頃にはフツーのゲームになってしまう事を考えると、彼の制作状況は本当に幸せそうだ。

…という事を、極めて美しく本質的なコンセプトに対し、ぶら下がる全ての要素が悲しいほどセルアウトだった飯田和敏「イージーダイバー」をプレイしながら考えていた。アクアノートも、太陽も好きだった。ドシンとディシプリンは本当に好きだった。

良い時代、なのかどうかはわからない。

アクアノートの休日

「高橋慶太の『Tenya Wanya Teens』」への2件のフィードバック

  1. こころがかきむしられる思いです。みっともないんで言い訳は控えます。ぼくの力不足でした。作家としての大きな損失に茫然としていますが、あるべき『イージーダイバー』の実現を諦めた訳ではありません。ぼくには頼もしい仲間たちがいます。見守っていて頂けましたら幸いです。

  2. > 飯田さん
    コメント、本当にありがとうございます。
    同じ業界の末席にいる者として、LINEプラットフォーム上での制約や、コンセプチュアルなビデオゲームを作る事の困難さは体感レベルで理解しているつもりです。
    様々な理由があり、現バージョンが完成したのだと思いますが、僕は飯田さんの作るゲームが、そこに内包されるテーマとその伝え方が本当に大好きだったのです。
    飯田さんの次回作(あるべき『イージーダイバー』か、ほかの何かかは解りませんが)をいつまでも期待しております。

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